“世界一貧しい大統領”といわれたホセ・ムヒカ元大統領(89)死去 南米ウルグアイ第40代大統領 収入の大半を貧しい人たちに寄付した人が残した名言

政治・経済
引用元:https://x.com/ObservadorUY

「世界一貧しい大統領」として知られた南米ウルグアイのムヒカ元大統領(89歳)が亡くなられました。

大統領在任中、首都モンテビデオ郊外の質素な住宅で暮らし、収入の大半を貧しい人たちに寄付したことから「世界一貧しい大統領」と呼ばれ、国民からは「ぺぺ」と呼ばれ、親しまれていました。

国際的な舞台でも活躍し、ムヒカ元大統領は多くの名言を残しています。

この記事では、そんな存命中にムヒカ元大統領が残した名言についてまとめ、お送りしたいと思います。

【名言その1】2012年のリオ会議(地球サミット)で行ったムヒカ元大統領のスピーチの一文

「無限の消費と発展を求める社会は、人々を、地球を疲弊させる。発展は幸福のためになされなければならない」。

2012年のリオ会議(地球サミット)で行ったスピーチの一文になります。

現在の裕福な国々をロールモデルとし、途上国が発展と消費モデルを真似することは、望ましくないのでは?と疑問を投げかけました。

消費しきれない量を消費しなくては、現在の経済は麻痺してしまうとし、環境にも優しくないため、幸福のために、政治によって持続可能な社会経済を構築することを願っての発言となります。

ムヒカさんは大統領在任中、化石燃料や輸入に依存したウルグアイの電力需要を、風力や太陽光、水力などの再生可能エネルギーで賄えるよう改革し、自国内の資源のみで電力を満たす、世界でも数少ない国の1つともなっています。

【名言その2】「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」。

「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

物質的な豊かさばかりを追求するあまり、必要以上の豊かさを求めることへ、投げかけること言葉になります

大量消費を必要とする現在の経済社会において、本当に必要なものが何なのか見失われているようにも思いますね、、、

ムヒカさんの生活は、1日に3時間から4時間、畑を耕しています。シンプルな暮らし好み、これは『多くのものを必要とする者が貧しいのだ。なぜなら、その限界を知らないから』という、古い哲学に基づいています。

私たちは、欲求を満たすために、人生の時間を費やさなくてはなりません。もし“欲求”が無限に拡大するとしたら私たちには時間がなくなり、それだけで人生が終わってしまうでしょう。シンプルに生きる道を選ぶことで、より自由を得ることができます。
強制されたものではなく、自分の好きなこと、選択したことに人生の時間を費やすことこそ“自由”なのです

消費しきれないものを生産し、身の回りを満たすのではなく、本当に自分にとって大切なものは何かを選択し、人生を費やすことが幸せなのだとしているのかもしれません。

まとめ

この記事では、ムヒカ元大統領が残した名言についてまとめ、お送りしました。

現在の大量消費の社会のあり方、またそんな社会の中での生き方について、疑問を投げかける言葉でした。

近年はSDGsのような環境に配慮した、持続可能な開発目標とする考え方が根付いてきました。ムヒカ元大統領が目指した社会のあり方の輪が広まりつつあります。

今後もよりよい社会を目指して歩むことが求められるでしょう。