森カンナの舞台デビュー作、『昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ』。
2021年9月に東京芸術劇場で上演されたこの群像劇で、モデル出身の森カンナは初めて本格的な演劇に挑み、女優としての新たな一歩を踏み出しました。
本記事では、森カンナさんが本格的に活躍することとなった舞台初挑戦についてお送りします。
モデルから女優へ──転身の背景
森カンナは2007年にモデルデビュー。
その後ドラマや映画で演技を重ねる一方、より“生の現場”での表現に魅力を感じ、舞台女優への挑戦を決意します。映像作品とは異なる、観客と同じ空間で呼吸を合わせる演劇が魅力と感じ、表現の幅を広げられると確信したとのことでした。
舞台女優 初挑戦作『昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ』とは

- 公演期間:2021年9月8日~19日
- 劇場:東京芸術劇場 シアターイースト
- 演出:亀井修
- 脚本:松井周
女子高生たちの繊細な心情と、抑圧から解放される瞬間を描いた群像劇で、森カンナは主要キャストの一人に抜擢。初めて触れる複数場面転換の舞台装置、長ゼリフ、感情の起伏を一度の上演で表現する難しさを体験しました。
演技準備と得られた学び
森カンナさんは舞台での演技のため、様々の準備をすることとなりました。

- ボイストレーニングと発声
マイクなしの生声で伝え切るため、呼吸法と腹式発声を徹底的に習得。 - 身体表現ワークショップ
舞台は身体全体で空間を使う表現が必須。動線確認やシーンごとの立ち位置を繰り返し稽古。 - 即興ワークによる“場の空気感”把握
共演者との化学反応を生かすため、アドリブ稽古で現場感覚を養成。
舞台出演にあたっての取組によって、森カンナの演技には《間(ま)》と《呼吸感》が加わり、スクリーン上では見えなかった深みが生まれました。
初挑戦後のステップアップ
舞台初挑戦を経て、森カンナは2022年以降も以下のような実験的演劇に出演。
- 『いきなり本読み! in三越劇場』(2024年)…台本初見読み上げ形式での即興力披露
- 『アンティゴネ』朗読劇(2025年予定)…古典戯曲を声だけで表現
これらの活動を通して、森カンナさんは演技力を磨き、今後出演する映像作品においても一層自然体かつ臨場感のある演技につながっています。
まとめ
本記事では、森カンナさんが本格的に活躍することとなった舞台初挑戦についてお送りしました。
森カンナさんの舞台女優初挑戦作『昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ』は、モデル/映像女優から本格演劇への転身を印象づける重要な一歩でした。厳しい舞台稽古で培った声と身体の表現力は、その後のキャリアに確かな“厚み”をもたらしています。
今後も森カンナさんがどんな新境地を開くのか、ますます目が離せません。
今後も要注目です!!